運動不足だけじゃない!デスクワークに潜むリスクとその対策【リスク編】

デスクワークで働く皆さんにお聞きします。健康に気を使っていますか?

「私は運動しているし太らないように食事管理もしているから問題ないよ」なんて思った方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

デスクワークによる悪影響は、なにも運動不足だけではないのです。長時間座っていることが悪影響をおよぼすのです。

座りすぎにはどのようなリスクがあるのか。知らないまま自分の身体に悪影響をおよぼし続けているとしたら怖いですよね。

日ごろデスクワークで働いている方は、座りすぎに潜むリスクと対策を知って、健康なワークライフを目指してみませんか?

知っていましたか?座りすぎが身体におよぼす悪影響

座りすぎは、さまざまな病気を引き起こして死亡リスクを上げる、いわば寿命を縮める行為です。

これは、過剰表現ではありません。多くの研究者や世界保健機関(WHO)も座りすぎについて警鐘を鳴らしており、「座っていることがあなたを殺す」とまで言われています。

なぜ座りすぎが寿命を縮めるのでしょうか。

下半身は人間の筋肉の70%を占め、ふくらはぎは「第二の心臓」とまで呼ばれています。そんな下半身が、座りっぱなしによって活動を停止すると、代謝の低下や全身の血流が悪くなって、肥満や高血圧を引き起こします。その結果、糖尿病や心臓病、がんなどのさまざまな病気を誘発し、死亡リスクを増大させるのです。

オーストラリアの研究では、運動習慣の有無に関わらず、一日の中で座っている時間が4時間未満の人に比べて、8時間以上座っている人は死亡リスクが1.15倍、11時間を超えると1.4倍になると判明しています。

また、男性の場合は、座っている時間が長くなるほど比例してメンタルヘルス不良が多くなる研究結果もあります。

外見が悪くなる!?

 

デスクワークによる座りすぎは、外見にも悪影響をおよぼします。代謝が落ちて肥満になれば当然スタイルが崩れます。

座っている時の姿勢は、ついつい前かがみになってしまったり反り腰になってしまったりします。その状態を続けていると、背骨や骨盤がゆがみ、腹筋や背筋などの筋力も衰えてしまい、姿勢が悪くなります。

また、座っている時間が長いとお尻の筋肉が衰えます。そうなると、お尻が垂れてしまうばかりか、お尻の筋肉が負っていた役割をカバーするために、外ももの筋肉が張って足が太くなります。

さらに、筋肉が衰えると骨盤が開いてしまい、足を正しい位置に留めておけなくなる。その結果、o脚やガニ股になってしまうのです。

続きは【対策編】で!

ここまで読んだ方は、デスクワークに潜むリスクの恐ろしさは十分に理解したと思います。

そうしたら当然知りたいのは、その「対策」ですよね。

気になる対策は、後日更新予定の【対策編】にて紹介します。
次回の更新をお楽しみに。

<参考文献>
甲斐裕子,角田憲治,永松俊哉,朽木勤,内田賢(2016)「日本人勤労者における座位行動とメンタルヘルスの関連」,『体力研究』114巻P.1-10,公益財団法人明治安田厚生事業団 体力医学研究所
https://www.jstage.jst.go.jp/article/tairyokukenkyu/114/0/114_1/_article/-char/ja/

「座位行動」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/000656521.pdf

岡浩一郎,杉山岳巳,井上茂,柴田愛,石井香織,Neville OWEN(2013)「座位行動の科学 行動疫学の枠組みの応用」,『日本健康教育学会誌』第21巻 第2号P.142-153 日本健康教育学会

(2021)「WHO身体活動・座位行動ガイドライン(日本語版)」
http://jaee.umin.jp/news210211.html

日本運動疫学会,国立健康・栄養研究所,東京医科大学公衆衛生学分野,厚生労働科学研究費補助金20FA0601

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