実録!スタッフフォローにまつわる熱き人間ドラマⅡ ~エピソード編~
前回の続編です。
実録!スタッフフォローにまつわる熱き人間ドラマⅡ ~導入編~
インタビュ―の中で、「もっとも印象に残っている出来事」と語った、あるスタッフさんとのエピソード後編です。それでは、どうぞご覧ください。
一緒に探し続けた1ヶ月
寒い時期に起きた、ある男性スタッフの話です。時より職場環境や人間関係などで相談を乗っていた方でした。
そのスタッフさんがあるとき、1年ほど働いていた就業先から契約終了を告げられてしまったんです。それを私から本人に伝え、一緒に次の仕事を探すことにしました。
こういった場合、通常はカフェなどで話し合うことが多いです。しかしコロナ禍で、その方の就業時間を考えるとお店も閉店しています。仕方がないので、公園のベンチで待ち合わせしました。
寒空の中、週2日のペースで、およそ1ヶ月。そのスタッフさんと今後について話し合いました。条件等を踏まえていろいろ紹介させていただくも、うまく決まらず…。私としても、忸怩たる思いでした。
他社さんの求人情報を、一緒に見たこともあります。本当は良くないですよ。それでも、「この方が前向きになれる選択肢が他社さんにあるのなら、それでもいいじゃないか」と思う部分もあったわけです。力になりたい一心でしたから。
無事に次の職場が決まる。そして…。
そうしたら、スタッフさんがこう言ったんです。「ここまで尽くしてくれる担当者さんは他にいません。ぜひ、あなたのところで働きたいです」と。それで、うちの案件の中から、もっとも合いそうなところを選び、無事に入社が決まりました。
その入社日が私の誕生日でしてね。前日、わざわざ事務所にプレゼントを持って来てくれたんです。
「本当に親身になって相談に乗ってくださり、ありがとうございました。明日から頑張ります」。
そう言って、力強く事務所を後にする姿を、私は笑顔で見送りました。